
特定非営利活動法人KNOWS 第5回全国大会が、文部科学省後援にて開催されました
2016年8月6日、TKP渋谷カンファレンスセンターにて開催されたKNOWS教育研究会(特定非営利活動法人KNOWS)の全国大会。第5回目となるこの大会、今年は文科省の後援を得て、より一層活気に満ちた学びの場となった。
国が推進するアクティブ・ラーニングにいち早く取り組み、その実践と支援に力を注いできたKNOWS。現在アクティブ・ラーニング導入期にあり、試行錯誤に苦心している教師や講師たちのために、KNOWSはアクティブ・ラーニングをとおしてアクティブ・ラーニングそのものを学習できる講座「学修デザイナー養成講座」を開発した。
第5回全国大会は、KNOWS理事長 村田孝二氏による「学修デザイナー養成講座」の解説で幕が開き、続いて、教育の現場で新たな取り組みにチャレンジする4人のメンバーの実践報告が発表された。
エンパシーライティング認定コーチの平出ももこさんは、東北中学校で行なった特別授業「夢を叶える文章術」の内容と、その後の子供たちの変化と成長について発表。札幌市の小学校教諭 渡部操さんからは、フューチャーマッピングなどのメソッドを授業、児童会、職員会議の場で意欲的に活用した実践例が、そして埼玉県の中学校講師 代島克信さんからは「協同的な学び」の実践をテーマに、マインドマップを活用した道徳の学び合い学習例が報告された。4人目の発表者、Open Up!共育トレーナー・場づくりアドバイザーの柴山みゆきさんは、マインドフルネスを導入した学びの場づくりを紹介。
そしてプログラム最後は、アクティブ・ラーニングを実際に体験すべく、KNOWS理事たちのファシリテーションのもと、グループごとに挑むワークショップ。各テーブルからは笑い声や、ほめ合い励まし合う声が響き、アクティブ・ラーニングの根幹の一つである「楽しさ」をそれぞれが体感した。
全国から集まった100名近くのメンバーたちは、各々が教育の場で子供たちと真摯に向き合っている。さまざまな挑戦を試みるメンバーの体験談を聞き、意見交換をし、アドバイスをし合う様子からは、一人ひとりが理想と責任を持って現場に取り組んでいることが伝わってきた。彼らは、それぞれの教育現場でパイオニアとなり、牽引する立場となるはず。「子供たちの未来に 橋をかける」というKNOWS理念を担い、実践するメンバーたちの活躍にますます期待したい。