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「社内大学構築プログラム」津田塾大学 萱野稔人 教授の講義が開催されました!

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「社内大学構築プログラム」津田塾大学 萱野稔人 教授の講義が開催されました

「社内大学構築プログラム」津田塾大学 萱野稔人 教授の講義が開催されました

100年続く企業を支える人材育成プログラム

5人の賢人たち(=日本を代表する気鋭の大学教授・博士たち)との創発的なディスカッションにより、100年続く企業を支える人材育成プログラムを作っていくというExpert Caffe「社内大学構築プログラム」。

第2回目の講義は、津田塾大学教授で、政治哲学が専門の萱野稔人先生でした。

萱野先生も、前回の橋爪先生と同様、学会だけに閉じられたコミュニティーの住人ではなく、論壇やメディア(TV,ラジオ)でも積極的に発言を行っている第一級の言論人です。

政府の委員会をはじめ、社会的・政治的提言も数多く行っていますが、党派性や偏狭さからは程遠く、現実主義に根ざしながら、真に社会の幸福を考えた態度は、「ウォームハート、クールヘッド」(心優しくも切れる頭脳)という形容詞が最もフィットする知識人です。

資本主義と覇権の歴史を哲学する

今回の、萱野稔人先生の講義のタイトルは、『資本主義と覇権の歴史を哲学する』。

暴力や権力、ナショナリズムといった、一見、資本主義や普遍的価値とは相反するように思われる事象を深く研究してきた萱野先生の講義は、経済学や政治学、歴史学、といった、個別の社会科学だけでは決して見えてこない世界の動きを見事に説明するもので、幅広い知識と教養、そして学問が、どのように現実的社会に役立つかを実例として示すような講義でした。

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資本主義にも歴史がある

資本主義にも歴史があり、その歴史は国家の覇権の交代の歴史でもあった。

国家や権力をすり抜けてグローバル化するのが資本主義だと思ったら、それは、事柄の半分しか見ていないことになる。

覇権の歴史という観点でいくと、現代は、ちょうど第1次大戦後から始まったアメリカの覇権がほころびを見せ始めた、歴史の転換点にいることは間違いない、と萱野先生は述べます。

中国の覇権に移行するか、まだアメリカの覇権が続くのか、それとも、GAFAなどに代表されるグローバル企業の台頭により、まったく新しい「歴史」が始まるのか。

あまりにも速く、複雑化する世界を完璧に予測することは不可能です。

しかし、萱野先生は、インドの台頭やアメリカとの結びつきなども理由に上げ、まだしばらくはアメリカの覇権による世界秩序・資本主義運営が続くとの暫定的答えを出されました。

きちんとした知識に基づく歴史的な見通しを立てておくことで、個人として、企業としてどのように行動するべきか、何をリスクと考えて行動するべきか、が見えてきます。

このような、知的な態度こそ、社会を哲学し、経営を哲学することの意味であるということを、萱野先生は実演で教えてくれました。

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