図書館のボランティアといって、想像するものは何でしょうか
図書館のボランティアといって、想像するものは何でしょうか。
点訳?おはなし会?読み聞かせ?
著者は、ゼロから企画をつくり、実施するイベントボランティアを東京都墨田区ひきふね図書館で2012年に活動を始めました。
企画したイベントは、読書会をはじめとして、かるた会、工作会、映画会、落語会など、さまざまな分野にひろがっています。
対象者も、小学生から、中学・高校生、母親、ビジネスパーソンなど、さまざま。
その活動が認められ、今では活動が全国にひろがっています。
図書館でイベントがなぜ求められているのか。
イベントを開くことで、どういうつながりができるのか。
そのような具体例と、実際の進め方について、とてもわかりやすく書かれている本です。
図書館員の皆様、地元の図書館をもっと活用したいと思われている方、ぜひお手にとってみてください。
著者からのコメント
図書館の現場で働く方向けの実用書です。これまで類書がなく、便利がられます。
ビジネスパーソンの多くはビジネス書を読み、ビジネスに生かしています。本のプロである図書館員の皆さんにもそうあってほしいと執筆しました。
住んでいる墨田区でイベントボランティアを実施してきました。それが積み重なって大きな実績となりました。
その中には、Read for action 読書会や「まちヨミ」も含まれています。単著での出版は初めてであり、本当に書けるのか不安でした。
一日2000字を目標に、毎日書き続けました。続ければ、何とかなるということがわかりました。
イベントの中には、珍しがられ、メディアに取り上げていただいたものも多数あります。アイデアを考えて実行するのが好きであり、意外な強みであることは、やってみて、気が付きました。
図書館員にイベント実施しやすいスキルが身に付くワークショップ型研修を提供しています。先日は、著書をテーマにしたフォーラムで、200人を超える参加者に集まっていただきました。大人数にもかかわらず、ワークショップも成功して良かったです。
図書館とは建物というハードなのでしょうか。もちろん、ハードは必要ですが、ソフトも大事です。図書館で働く人たちの人材育成によって、図書館の価値を高めていきたいです。
PROFILE

北村 志麻 (きたむら しま)
「図書館パートナーズ」代表
獨協大学外国語学部フランス語学科卒。英会話スクールNOVA、証券会社、信用調査会社等に勤務、会社を通した社会貢献から、直接の社会貢献に目覚め、2012年から墨田区立ひきふね図書館において、イベント実施ボランティアを開始。
2015年独立、ファシリテーション技術を図書館向けに設計している「ライブラリー・ファシリテーター認定講座」の自主開催、各自治体・企業・大学・研究会等での研修受託
・一般社団法人Read for action協会認定リーディング・ファシリテーター
・墨田区図書館運営協議会委員
・墨田区ひきふね図書館パートナーズ