
WE GO アパレル最も 好きなブランドに
次世代のエネルギーを感じさせる企業
中澤征史社長が経営するWEGO(ウィゴー)もまた、次世代のエネルギーを感じさせる企業である。
その証明として、同社は、2014年ファッション業界紙「WWD JAPAN」で“最も好きなブランド”に選出されるという快挙を成し遂げた。
通常ならこういった賞には、コム・デ・ギャルソンなどに代表されるハイ・ブランドが選ばれるはずで、ユーズドを扱うカジュアルブランドのWEGOが1位になるというのは、常識では考えられないことだ。
しかも、驚くべきことに、前年度は7位だったところ、たった1年で1位に輝いたのだ。
神田昌典は、その2年前にWEGOに講演のため出向き、フューチャーマッピングを社員の方々と描いた際、「読者モデル」のアイデアが出されていたのを記憶していた。
WEGOの20周年イベント「原宿コセイEXPO」
その後、WEGOの20周年イベント「原宿コセイEXPO」に参加したとき、実際に読者モデルたちのショーを目撃して感動。
読者モデルが、会場に押し寄せた1,000人を超える顧客を虜にしている。こういう読者モデルの子たちが、ブランドを作っているのだ。
さらに、WEGOは、ごく一般的な高校生や大学生が衣裳、映像、音楽、演出などのすべてを自分たちで作り上げるファッションイベントの開催にも協力。
全国で行なわれるそういった活動が起爆剤となり、若者たちによる自己表現のコミュニティが各地でつくられつつあるという。
単なるアパレルを売る企業ではなく、アパレルをきっかけにしたコミュニティをつくり出す企業。
それはまさに、ビジネスが文化を生んでいる姿といえる。