
泣ける会議 部下が活躍できる職場にするマザーリングマネジメント
何かを決めるためでない、「語り合う」ための会議
何かを決めるためでない、「語り合う」ための会議が業務の最優先の職場があるとしたら?
ビジネスホテルとしては珍しく「ホスピタリティ」で高評価をいただいているホテルグリーンコアの原動力が、この会議にあると著者は本気で思っています。
そこで交わされるのは、
- 天気の話
- 最近食べておいしかったもの
- 子供の成長エピソード
- 妻とケンカして家庭内別居状態。
内容によっては4時間を超えるときもザラにあるとか。
著者によるホテル経営は、初めからうまくいっていたわけではありません。
その中で自ら変わろうと決め、そして組織全体が変わった秘密が、この会議とマザーリングマネジメントにあります。
実際の具体例が満載で、読み物としても大変読みやすいマネジメントの本です。
社員の誰もが自発的に働きがいをもって働ける職場をつくりたい方皆様におすすめの本です。
著者からのコメント
「ホテルグリーンコア」という地方の小さなビジネスホテルで働く人たちが、仕事を通して成長しており、それを実現させているマザーリングマネジメントについてたくさんの実例をもとにできるだけ具体的に書いた本です。
2014年の10月に(社)マザーリングマネジメント協会を設立し、2015年4月から講座や研修をスタート致しました。
アカデミックに学んでいない私が社外の人様の前でお話をさせて頂いていいのだろうか?と悩んだ時期もありましたが、私自身の強みは、今、なお、現場を持ち、スタッフのマネジメントに試行錯誤をし続けていることなのだと捉え、自分の失敗、そこからの気づき、実践からの学びをわかりやすい言葉でお伝えしていこうと覚悟を決め、取り組んできたことが執筆への大きな1歩になったかなと感じています。
伺わせて頂いた企業様で部下をお持ちの方々の多くの方が悩まれている事が「部下とのコミュニケーション」もしくは「上司とのコミュニケーション」についてでした。
問題の多くはコミュニケーション不足から、と言うことを目の当たりにし、また実感した2年間でした。
「なんとなくやる気がしない」という気持ちが組織に与える影響は大であることをマネジメント層が理解し、そこで仕事をする人全員の成長を望む組織になれたらそれは「仕事=苦役」ではなく、プライベートの充実のみならず、働いている時間を通してさらに豊かな人生になるのではないかと思っています。
マザーリングマネジメントは「自発的に仕事に取り組むご機嫌な社員を増やすマネジメント」です。
全業態に必要なマネジメントと自負しておりますが、特に24時間営業、365日稼働の業態にこそ必要なマネジメントだと認識しているので、コンビニ業界からお声がかかったら嬉しいです。
なので、2018年はそこを目指したいと思います!
著者プロフィール

金子 祐子
株式会社ナビ 代表取締役社長(ホテルグリーンコア運営)
一般社団法人マザーリングマネジメント協会 代表理事
1961年埼玉県生まれ。
1986年より⽗親が始めたビジネスホテル業に従事。
埼玉県幸手市、白岡市、茨城県土浦市に加え、2016年12月坂東市に「ホテルグリーンコア坂東」を開業。
現在4地区5館、合計470室を経営。
宿泊顧客のリピート率60%を超え、週末を含む平均稼働率92%、ユーザー評価地域 No. 1 のビジネスホテル「ホテルグリーンコア」を作り上げた。